非常にユニークなコンセプトで、ほぼ完璧に実現されたシャトー・タルボの新しい樽貯蔵庫は、ボルドーの建築家ネラックとバシュルの手による、この地域では比類なきものです。
2012年に完成したこの樽貯蔵庫は、そのスケールとスタイルにより、ボルドーのワインシャトー建築の中で極めて傑出する一例です。
広大な森をイメージした1500平方メートルの貯蔵庫には、床と天井を繋ぐ高さ7メートルの十数のコンクリート製の木々が配されています。それぞれの「木」は、4本の柱が下部でまとまり、開いた手指で格天井を支えるように空に向かって広がっています。また、このデザインはかつてのゴブレ剪定のブドウの木をも連想させます。壁は見をみはるようなアルミニウムの輝きで覆われ、樽貯蔵庫に光と奥深さを演出しています。やわらかさと同時に輝きを与えるこの金属の上装は、エネルギーと温度調節システムの機械をも隠してくれています。
この壮大な樽貯蔵庫には1800の樽が収納できます。摂氏17度に保たれる中、18か月の間、ワインが樽の中で熟成します。樽会社の選択、樽熟成期間、澱引きの回数はそれぞれのロットのスタイルと熟成度合いによります。定期的な試飲をもとに、この選択を行います。

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